TOCANAでは先日、動物と自認し四つん這いで生活するイギリスの若者「シアリアン」を紹介したが、今度はロシアから驚きの情報が飛び込んできた。人は今、動物になりたがろうとしているのか―――。

 ロシアの上院議員ナタリア・コシヒナは、若者の間で急速に広まっている動物の真似をするサブカルチャー「クアドロビクス」を法的に禁止するよう議会に呼びかけた。国営通信社RIAノーボスチによると、コシヒナ議員は「どのようなサブカルチャーであっても、自分自身や他人にとって安全であるべきだ」と述べ、クアドロビクスが「精神的な傷害や悲劇的な結果をもたらす可能性がある」と警告した。コシヒナ議員が若者の流行に対してコメントするのは今回が初めてではなく、クアドロビクスに対しても有名人や一般大衆の反応は賛否両論だ。

クアドロビクスとは

 クアドロビクスは、猿を真似て四足歩行の世界記録を樹立した日本人短距離走者の「いとうけんいち」が考案したとされる。いとうと同じように、「クアドロバー」と名乗る10代の若者たちは、動物のお面などのコスチュームを身につけ、四肢を使って特定の動物の鳴き声や動きを真似て様々な動物に扮している。クアドロバーは、その活動の運動性を強調することで、他のサブカルチャーとは一線を画している。