深田萌絵さんの政経プラットフォームの動画で「皇室問題とは何か?」という話をしたので、是非ご覧頂きたい。いわゆる、皇室問題のさまざまな面について、深田さんの質問に答えている。

まず、皇室について、日本人はあまりにも知らない、知識がないということを申しあげた。テレビでも主要紙でも腫れ物にさわるような扱いで、情報源はほとんど週刊誌とSNSにたよるしかないし、また、この両者のいい加減さといったらない。

そんなことで、前者の普通の人は崇敬はしているが何も知らないし、後者の野次馬的な人たちは自分の贔屓の人を褒めるか貶すかだけだ。

ともかく、この問題に少し関心を持つ国会議員やジャーナリストですら、基礎的知識に乏しい。

また、専門家といっても宮内庁につとめていた人の中で元同僚たちの冷たい目を気にせずに例外的に在職中のことを語る人、短期間、宮内庁担当だった人などいるが、その人たちは公式報道からあまり踏み出さない。

神道系の皇室専門家も多いが、象徴天皇の問題を神道の、しかも正統派とは思えない独自解釈で語られるのは、国民全体の問題として考えたい立場からは迷惑なことだ。

歴史学者とか社会学者は、皇室制度を批判的に捉えるために仕事をしているので、これも憲法できちんと位置づけられているものの扱いとしては、制度への批判としての御意見を聞き置く以上のものにはならない。

また現実の憲法や皇室典範に定められた制度の運用の問題として、きちんと論じている人が正しいかと言えば、週刊誌やSNSで報じられているようなテーマについての現実を知っているわけでないので見当外れが多い。

特に、制度論を論じる前提として固有名詞レベルの議論ができない人がほとんどだ。そんな中で、安倍元首相は、固有名詞レベルの知識に基づいた議論ができる人だったが、それを継承する人は少ない。

そういう前提で、どうしても知っておいてほしいことを説明したのが、この番組だ。