■もし、狂犬病を発症すると…

狂犬病について、国立感染症研究所のHPには「狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、および極めて稀ではあるが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症である」と説明がある。

潜伏期間は1か月から3か月程度で、発症すると有効な治療法はなくほぼ100%死亡すると言われている。発熱、頭痛、倦怠感などの風邪のような症状に始まり、幻覚、錯乱、恐水発作などの症状を引き起こし、最終的には昏睡状態から呼吸停止で死に至る。現在も世界中で年間数万人が死亡しているという。