一方で、ヤンセン氏のストランドビーストやリンク機構にインスピレーションを受けた人々も多くいます。

例えば、オランダの家具デザイナーであるウーター・シューブリン氏は、ストランドビーストの動きに少し似た「歩くテーブル(ウォーキングテーブル)」を開発しました。

重くても簡単に配置換えできる「歩くテーブル」

彼の開発したリンク機構は、ヤンセンのリンク機構とは異なるものの、どこか生き物らしさを感じます。

ちなみに、このウォーキングテーブルは、自力では歩くことができず、人間が押すことで「生き物みたいに」移動してくれます。

またストランドビーストのような作品の別の例として、エンジニアのギリアム・ド・カルパンティエ氏が作成した歩くテーブル「Carpentopod」が挙げられます。

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カルパンティエ氏が開発した歩くテーブル「Carpentopod」 / Credit:Giliam de Carpentier(YouTube)_The Carpentopod table being put to use!(2024)

彼の作品は、ヤンセンのリンク機構を用いつつ、進化させたものであり、シューブリン氏のウォーキングテーブルよりもいっそう滑らかな動きが可能です。

さらに人間が押す必要は無く、モーター駆動により自力で歩くこともできます。

まさに、「疲れているから動きたくない。テーブルが歩いてきて」なんて言ってしまう人にぴったりなアイテムです。

では、カルパンティエ氏の「Carpentopod」は、どのようにして生み出されたのでしょうか。

生物のように歩くテーブル「Carpentopod」

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歩くテーブル「Carpentopod」 / Credit:Giliam de Carpentier(YouTube)_The Carpentopod table being put to use!(2024)

カルパンティエ氏の歩くテーブル「Carpentopod」の名称は、古いラテン語とギリシャ語「carpentum(乗り物)」と「pod(足または脚)」の組み合わせから来ています。