一方で、ヤンセン氏のストランドビーストやリンク機構にインスピレーションを受けた人々も多くいます。
例えば、オランダの家具デザイナーであるウーター・シューブリン氏は、ストランドビーストの動きに少し似た「歩くテーブル(ウォーキングテーブル)」を開発しました。
重くても簡単に配置換えできる「歩くテーブル」
彼の開発したリンク機構は、ヤンセンのリンク機構とは異なるものの、どこか生き物らしさを感じます。
ちなみに、このウォーキングテーブルは、自力では歩くことができず、人間が押すことで「生き物みたいに」移動してくれます。
またストランドビーストのような作品の別の例として、エンジニアのギリアム・ド・カルパンティエ氏が作成した歩くテーブル「Carpentopod」が挙げられます。
彼の作品は、ヤンセンのリンク機構を用いつつ、進化させたものであり、シューブリン氏のウォーキングテーブルよりもいっそう滑らかな動きが可能です。
さらに人間が押す必要は無く、モーター駆動により自力で歩くこともできます。
まさに、「疲れているから動きたくない。テーブルが歩いてきて」なんて言ってしまう人にぴったりなアイテムです。
では、カルパンティエ氏の「Carpentopod」は、どのようにして生み出されたのでしょうか。
生物のように歩くテーブル「Carpentopod」
カルパンティエ氏の歩くテーブル「Carpentopod」の名称は、古いラテン語とギリシャ語「carpentum(乗り物)」と「pod(足または脚)」の組み合わせから来ています。