キーウの市長ヴィタリ・クリチコ市長は10日、訪問先のドイツで、「ウクライナの多くの都市や地域は破壊され、同国は困難な冬を迎えようとしている」と述べ、国際社会の支援を要請している。

ウクライナ最大の民間エネルギー企業DTEKのデータによれば、ロシアはこれまでにウクライナの熱供給能力の最大90%を破壊し、数多くの変電所や複数の水力発電所は操業不能という。最良のシナリオでも、この冬、ウクライナ国民は1日平均5時間しか電力を利用できないだろうという。 ゼレンスキー大統領は9月末、ソーシャルメディアで、現在の最優先事項はウクライナのエネルギーシステムを冬に備えることだと述べている。ウクライナの都市や地域に、ボイラー設備、発電機、ソーラー設備などの支援が急務となる。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年10月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。