東北電力の女川発電所2号機の原発が年内に発電再開となりそうです。東日本ではようやく復活第一号になります。東電の柏崎刈羽も個人的な根拠なき予想ですが、来年には再稼働できるとみています。日本で原発の存亡議論が続きますが、既に存在し使えるものは使うべきでしょう。原発議論は新設についての議論が主体になるべきだと考えています。ただ、その新設もどのような形にせよ相当急ぐ議論になると思います。

日本の電力需要は2030年に8640億kWh、2050年に1億kWhを見込んでいるようです。これは日本式の節電を継続した場合の予想ですが、「節電しながら現状が続く」前提が崩れることを十分想定していない気がするのです。それはAIの電気消費量がとてつもない点であります。アメリカではあのスリーマイル島原発の再稼働の準備が始まります。その再稼働の全電力835メガワットを全部マイクロソフト社に20年間供給するのです。理由は生成AIによりデータセンターの電力需要が急増しているためです。

女川原子力発電所 東北電力HPより

さらに驚くのは国際エネルギー機関の試算でAIと仮想通貨のマイニングなどで22年から26年までの間でその関連で2.3倍に増えると見込まれているのです。AIのデータセンターは日本でも当然今後、相当数が建設されると見込まれます。そこで消費する電力をどう賄うのか、たぶん、上述の試算には入っていないように見受けられます。我々が「夏に電力ギリギリかも」と言っているどころの話ではなくなるということです。そして電力がなければAIが動かないとも言えるのです。その点で日本全体にどれだけ電力供給をすべきなのか、早急なる見直しとその対策を施すべきだと思います。

後記 私は社長ですが様々な雑用を自分で処理する役割もあります。20年も前に完成した建物に今週突然、4つも問題が生じてその対策に大わらわ。うち3つは直ちに修復し、あと一つ水漏れ修繕を今日から手を付けます。20年前の建物にお前の責任はあるのか、と言われるとないのですが、他人がやると修繕のコツがわからず、膨大な作業を提案してきます。ところが私のチームが直接がやると15分ぐらいでほとんどコストなしで終わるのです。なぜかと言えば問題解決の切り口と工夫の仕方を知っているからで「無駄遣いするなら俺がやる」と言わざるを得ないのです。逆に言えば多くの方はずいぶん無駄なお金を払っているともいえそうです。