先週のつぶやきでアリマンタシォン クシュタール社は資金をケベック年金基金から支援を受けるので残りはアメリカ事業の政府承認問題が主眼と申し上げました。するとたちまちクシュタール社は買収額を1兆円引き上げてきました。ずいぶん前に「この買収は金で決まる。あと1-2兆円上乗せすれば終わる」と申し上げましたがその流れになっています。一方のセブンは今週の決算発表が弱り目に祟り目状態となりました。同日発表のライバル、ローソンとファミマが好決算だったのに対し、セブン1人負けになりました。

併せてセブン社は買収対抗策というか今更ながらの「企業価値向上策」を打ち出し、思い切った構造改革を示しています。私はあまり人の悪口は言いたくないのですが、セブンの経営に関してはコロナ期に話題になった百貨店事業の売却、特に西武池袋店をめぐるドタバタを含め、経営陣は何をしているのかと思います。想像するに鈴木敏文氏の影響力が未だにあって社員の中核に「考える人」が育たなかったのだと思います。当時、ほぼすべてのセブン幹部は鈴木氏の顔色だけをうかがい、一切の判断をしなかったのです。PBブランドの味見も皇帝、鈴木氏の意向でした。それが今のセブンの骨格を作ったのです。それもあるのか、あの店舗で揚げたドーナッツのクオリティは酷すぎます。

ところで今回セブン社が打ち出した構造改革ですが、これをみて笑ったのは私だけでしょうか?なぜかって?「クシュタール様、ここまで会社を整理させていただきますのでどうぞ、お持ち帰りくださいませ」と言っているようなものだからです。クシュタール社にとってこのおもちゃ箱の様な企業に於いてグループ内にある様々な事業のうち例えばデニーズとか赤ちゃん本舗なんていらないのは明白でコンビニ事業一筋だと思います。ただしセブンが培った日本型経営スタイルはアジア地区でディファクトスタンダードになっており、クシュタール社にはノウハウが全くないのでそこは使い分けることになります。ずばり、買収は成立すると予想しています。いや、今の経営陣を退任させ、刷新を図るべきです。

日本の電力は足りるか?