■ビキニ環礁
マーシャル諸島共和国に属し、太平洋のほぼ真ん中に位置するビキニ環礁。1946年7月には、米軍が“クロスロード作戦”と称する2度に及ぶ核実験を行い、多くの島民が避難を余儀なくされた。また米軍は1954年3月にも、第二次世界大戦中に広島に投下された核爆弾の1,000倍の威力があるといわれる爆弾を使用した水爆実験を行っており、爆発の影響で周囲3つの島は蒸発し広範囲に放射性物質が飛散することに…。1960年代後半には、米国がビキニ環礁における核の影響は消えたと公表し、多くの島民が帰国したが、10年後には放射能の影響による甲状腺の病気を患う島民が続出。調査の結果、高レベルの放射線量が検出されたため島民は再び島を後にした。