■ネット上で驚きの声

小学校時代にお馴染みだったマットの意外すぎる名称は、ネット上で話題に。「マジか、たわしマットって呼んでました」「子供の頃あちこちで見かけたやつ… そんな名前だったのか」「商品は知ってるのに名前は知らなかった!」と、驚きの声があがっている。

また、「どの辺りがタンポポ風味なんですか」「何でタンポポなんだろう?」「タンポポ要素どこや」など、その由来に興味を持つ人の声も…。

「タンポポマット」のルーツを知るため、販売元であるテラモトに取材したところ、「意外な裏側」が明らかになった。

■ロングセラー商品だった

テラモトはバスルームで使うS字フックやガスコンロやレンジの汚れを落とすキッチンダスターなど、デザイン性の高い生活用品に力を入れている会社だ。同社の担当者によると、「タンポポマット」は1951年に発売されたとのこと。

なぜ、このマットを開発したのだろうか。

「発売当時、コンクリートやアスファルトで舗装されていない道が多く、靴の裏が泥で汚れがちでした。そのため、室内に入る前に靴裏の汚れを落とすマットが必要だったんです。タンポポマットは泥を落とすブラシ部分を金属製のワイヤーで囲んでいます。タンポポマット以前の商品は、ブラシ効果はあるものの耐久性がありませんでした。そこを改善したタンポポマットがヒットしました」(担当者)。

その後、目に見えないレベルの寸法変更等はあったそうだが、大きなリニューアルはせず現在まで販売し続けている。