6. ケガを防いでくれる
ケガの防止というトピックは大きくて漠然としています。なので「筋力トレーニングがケガ全般を減らす」という具体的なエビデンスを示すのは難しいのは事実です。
しかし、優秀なコーチや理学療法士に聞けば、おそらく「自分が担当する選手や患者には、ケガを防ぐためやケガから回復するために、筋肉を鍛えることをすすめている」と答えるでしょう。
筋力トレーニングをすると、筋肉と骨、腱などの結合組織も強くなります。スポーツの世界では、筋力があるアスリートのほうが、ケガへの耐性も高いようです。
また、すべって転ぶこともある日常生活でも、筋力があって機敏なら、思わぬ障害物を避けやすくなります。転びそうになっても、体を立て直しやすくなります。
筋力トレーニングなどのエクササイズは、背中の痛みや関節炎などの症状の対処に有効であることを示すエビデンスもあるのです。