— Prof. Michael Sweet (@DiseaseMatters) April 8, 2022
彼らはこの立派なペニスを使ってメスと交尾を行いますが、実はそれだけではありません。
2022年に、米ハワイのマウイ島沖でザトウクジラの交尾行動が世界で初めて目撃されたのですが、なんと交尾をしていた2頭はどちらも「オス」だったのです(正式な研究報告は2024年2月に科学雑誌『Marine Mammal Science』に掲載されました)。
同性間での性行為はヒトの他にサルやゴリラ、イルカ、ゾウなど広いグループに見られますが、ザトウクジラも同じ行動をとっていることが判明しました。
こちらが実際の写真。
同性間の性行為には単純な娯楽から社会的結びつきの強化、コロニー内における支配関係の確立、繁殖行動の練習といった目的がありますが、ここで観察されたケースは一方のオスによる強制的なレイプだった可能性が高いとのことです。
では問題の「ペニスが千切れてしまう原因」には何があるのでしょうか?
クジラ研究の専門家らは2022年に、630頭のザトウクジラの群れを121時間にわたって追跡観察し、計13回の勃起イベント(スリットからのペニスの露出)を確認しました。
そこで勃起イベントのほとんどはオス同士が互いの優位性を争う際に起こっていたことがわかったのです。
このことから、オス同士が自分のペニスをぶつけ合ったり、相手のモノに噛みつく可能性が考えられます。
しかしザトウクジラは歯があるハクジラ亜目ではなく、歯のないヒゲクジラ亜目の一種です。
そのため、相手のペニスを歯で噛みちぎることはありえません。