そこで3人は地元の自然保護団体であるナトゥール・ボーンホルムに連絡し、自分たちが拾った奇妙な物体を調べてもらうことに。

その結果、これは全長1.5メートルにおよぶ「ザトウクジラのペニス」であることが判明したのです。

クジラのペニスが漂着する例は極めて珍しいため、これは貴重なサンプルとなります。

しかも同団体の研究者によると、このペニスは今年初めに同じくボーンホルム島のビーチに打ち上げられたザトウクジラの死骸のものである可能性が高いという。

そのクジラにはペニスの部分がなく、この個体の他にクジラは打ち上がっていないことから、死ぬ直前に切断されたペニスが時間差で漂着したものかもしれないとチームは話しています。

なぜザトウクジラのペニスが千切れてしまったのかは不明ですが、可能性としてはどのようなシナリオが考えられるのでしょうか?

なぜクジラのペニスが千切れたのか?

ザトウクジラのペニスについては長年にわたり、専門家による詳しい研究が進められています。

クジラのペニスは普段、尻尾近くにあるスリット(割れ目)の中に格納されており、交尾をするときに外部に露出させます。

大きいものだと全長3メートルにも達し、まれに海面上にペニスを突き出した光景はまるでネッシーのようです。

こちらは2022年4月に撮影されたクジラのペニスとネッシーと比較した画像。