【参考リンク】政府の規制のせいで日本人ってバリバリ働かなくなったの?と思ったときに読む話
本業で消化試合モードになってしまった従業員にとって、実は副業というのは、リスクを抑えつつ収入を上積みできる唯一の手段だったりします。
では「副業なんて解禁すれば、従業員の愛社精神は落ちるし全力で働く人も減るはず」という意見はどうか。
そもそも、日本企業の従業員が愛社精神が高いとか帰属意識が強いというのは幻想です。昔から日本人は会社も仕事も嫌いで、職場の人間関係にも不満を抱えたまま働いています。
【参考リンク】どうして日本人って仕事が嫌いなのに転職や自己研鑽に消極的なの?と思ったときに読む話
理由はシンプルで、配属先も仕事内容も自分で選ばず会社に一任する仕組みであり、なおかつ終身雇用ベースで転職しないからです。
まあこれからジョブ型で徐々に変わっていくんでしょうけど、少なくとも30歳以上の人は新卒一括採用で会社名見て就職しているはず。
そこでたまたま配属された職場でたまたま与えられた仕事が「天職でした!」という人なんて1割もいないでしょう。
で、そこでたまたまめぐりあわせになった上司や同僚が「今では家族みたいなもんです!」っていう人なんて1%もいないでしょう(苦笑)
でも新卒カード使って入社した以上は、定年まで我慢するしかないわけです。上記リンク先の惨憺たる数字は、今でもそういう働き方を選択する日本人がけして少数派ではないことを示しています。
あと全力で働かなくなるというのも杞憂で、そもそも40代以降も出世コースに乗れているようなエリートは副業なんて見向きもしません。
前途洋々たる20代若手もまあ普通はやらないでしょう。
副業を全社に解禁しても、おそらく実際に手掛けるのは40代以上で既にキャリアハイに到達し、かつ体力を持て余している中高年がほとんどだと思われます。
個人的には役職定年で一線を外れた50代がメインストリームになりそうな予感がしますね。