次に、2021年6月~7月に接種を受けた65歳以上の人のデータより作成したグラフです。季節的変動は補正してあります。

2021年4月~5月のように死亡者が接種後0日~50日に集中していることはなく、死亡が偶発的に発生していることを示す分布です。このグラフは、この期間に接種を受けた人においては、コロナワクチンと死亡とには関連性がないことを示唆しています。2021年6月~7月は、高齢者施設に入所していない高齢者が接種を受けた時期です。この期間に接種を受けた高齢者は、全身状態は良好な人が多かったことが推測されます。

次に、2021年7月~12月に接種を受けた65歳未満の人のデータより作成したグラフです。季節的変動は補正してあります。

死亡者が接種後0日~50日に集中していることはなく、死亡が偶発的に発生していることを示す分布です。このグラフは、65歳未満ではコロナワクチンと死亡とには関連性がなかったことを示唆しています。

まとめ 高齢者施設に入所している高齢者では、コロナワクチンと接種後死亡とには関連性が認められた。 高齢者施設に入所していない高齢者では、コロナワクチンと接種後死亡とには関連性は認められなかった。 65歳未満では、コロナワクチンと接種後死亡とには関連性は認められなかった。 今後検討するべきこと 死亡日ではなく発症日でグラフを作成することも必要と考える。 死因別にグラフを作成することも必要。札幌市からは死因データは提供されなかったため死因別の分析はできなかった。 65歳未満(特に10代~40代)では、心筋炎、心臓死、不整脈死、突然死のデータでグラフを作成して分析することは特に重要と考えられる。 他の都市のデータも検証する必要がある。 遅発型の副反応は、この手法では検証は難しい。 最後に

札幌市に今回のような全数データ集計ができたわけですから、国も当然同様の全数調査は可能なはずです。したがって、国がこのような分析を実施しないことは、怠慢以外の何者でもありません。