世界規模で見ると右側通行の方が多い
日本では当たり前となっている左側通行ですが、世界で統一して左側通行とはなっておらず、右側通行の国ももちろん存在しています。
右側通行が浸透しているのは、ヨーロッパ諸国が代表的で、フランス第一帝政の皇帝であったナポレオン・ボナパルトの政策によるものといわれています。
当時、超大国だったフランスの支配や影響を受けた周辺諸国にも右側通行が浸透していき、ナポレオンに対して抵抗姿勢を見せていたポルトガル、旧オーストリア=ハンガリー帝国諸国も、ヒトラーの影響によって右側通行になっていきました。
また、アメリカも右側通行を採用している代表的な国で、これは元々イギリスの植民地だった名残を無くしてしまうことを希望していたのに加え、欧州から流れ込んできた移民が増えていたためといわれています。
とはいえ、アメリカ全土で一斉に右側通行になったわけではなく、州ごとに順次採用されていったようです。
ちなみに、世界規模で見たときに左側通行/右側通行の比率は、左側通行がおよそ25%、右側通行がおよそ75%と、実に世界の3/4の国々が右側通行を採用しているのです。
安全かつ円滑な交通を生み出している左側通行。その始まりは140年も遡ることを知らない方は多かったのではないでしょうか。
左側通行と右側通行、どちらかが優れているというものではありませんが、それぞれに国が歩んできた歴史や文化が色濃く出たものともいえます。
いろいろな国の交通の歴史について、深く調べてみるのも面白いかもしれません。
※2021年6月現在
提供元・CarMe
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