食欲の秋には、実際人間の食欲は増える

秋という言葉を聞いて、皆さんはどんな言葉を思い浮かべるでしょうか?スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋とさまざまな秋がありますが、特に「食欲の秋」が何よりという人が多いのではないでしょうか?このイメージが強いせいか、秋になると美味しいものを食べたくなる欲求が高まりがちです。しかし、秋に食欲が増すのには、ちゃんとした科学的理由があります。

脳の中には精神の安定性を保つ作用があるセロトニンという物質があり、これが食欲の調整にも深く関わっています。このセロトニン、日光に当たる時間によって分泌量が変わっていきます。昼が長い夏にはセロトニンが多く分泌されますが、秋になって日照時間が短くなるにつれて分泌量は減少していきます。そうなると、人間は分泌量を増やそうと、無意識にたくさん食べたり眠ったりして精神の安定を保とうとするそうです。秋になって人間の食欲が増すことになるのはそういう理由からです。

ただ、この欲望にまかせてたくさん食べてしまうと健康には良くありません。適度に外に出かけるなどで日光を多く浴びるようにして、食欲を抑えたほうが良いでしょう。

茶碗蒸しにマイタケを入れると、固まらなくなる

お寿司屋さんや日本料理店でよく出される茶碗蒸し。ぷるぷるとした食感と中の具とのハーモニーが口の中を楽しませてくれます。そんな茶碗蒸しの具ですが、マイタケが入った茶碗蒸しを見たことがある人はいないでしょう。それもそのはず、マイタケを入れると茶碗蒸しは作れなくなってしまうのです。

というのも、茶碗蒸しは卵のタンパク質をゆっくり加熱することで固まって作られます。ところが生のマイタケを中に入れると卵のタンパク質が固まらなくなってしまいます。これはマイタケに含まれるタンパク質の分解酵素が卵が固まろうとするのを邪魔するからです。他のキノコにもこのような分解酵素は含まれているものの、マイタケに含まれているものはキノコの中でも群を抜くレベルの強さであるため、生のマイタケを入れるのは避けられています。

また、この分解酵素、熱を加えれば壊れてしまうものの、茶碗蒸しは低い温度でゆっくり加熱して作るため、なかなか壊れることもありません。これも大きな理由のひとつです。残念ながら、マイタケ入りの茶碗蒸しを食べることは難しいようです。