フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともに、誰かに話したくなる雑学の数々をお楽しみください。

こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

静岡県には、「助兵衛」とつけられた地名があった

静岡県沼津市の桃里(ももざと)。国道1号線を挟んで南北に広がる地域ですが、この桃里という名前がつけられたのは明治時代のことで、それまでは別の名前で呼ばれていました。その名はなんと「助兵衛新田(すけべえしんでん)」。口にするのがはばかられそうな名前です。

なぜ、このような名前がつけられていたのかというと、この地を開拓した人物が鈴木助兵衛という人物だったからで、彼が開発した新しい田んぼということで「助兵衛新田」という名前になりました。

しかし、1908年、明治41年にこの助兵衛という地名は風紀上好ましくないと指摘を受けたために変えざるを得なくなり、この辺りが桃の産地としても有名であったことから「桃里」という名前になったそうです。

ただ、助兵衛という響きは悪いものの、地元の人にとっては助兵衛さんはこの地の開拓者で尊敬に値する人物ということで、町内の神社に彼の功績を称える石碑が建てられています。

『大きな古時計』の歌には、悲しすぎる続編がある

2003年に平井堅がカバーしたことでも有名な曲『大きな古時計』。小学校などの合唱で歌った人も多いのではないでしょうか。この曲は1876年、アメリカの作曲家、ヘンリー・クレイ・ワークにより発表されたものですが、その2年後に彼が続編にあたる曲を発表しています。しかしこの曲、あまりにも悲しい内容であるため、聞いた人に衝撃を与えかねないほどのものでした。

その内容というのは、前作で動かなくなったおじいさんが大事にしていた時計が、ガラクタとしてバラバラに解体され、業者に売り払われていくというもので、解体されていく様子、業者の無神経な発言などが詳細に歌詞に描かれています。また古時計の代わりに新しく家に届いた小型の掛け時計に対する孫の憎しみ、それと同時に、時の流れに逆らえないと感じた孫の絶望感も綴られていて、聞けば聞くほど陰々滅々とした気分になってしまいます。

前作の世界観が好きで、これ以上悲しい曲は聞きたくないと思っている人にとっては、この曲は聞かないほうが良いでしょう。