県の花、県の鳥と同じように、「県の音」がある

日本の47都道府県すべてには、シンボルとなる「都道府県の花」や「都道府県の鳥」といったものが決められています。たとえば東京都だと都の花はソメイヨシノ、都の鳥はユリカモメです。実はそれと同じように、それぞれの都道府県をイメージした「都道府県の音」というものがあるのはご存知でしょうか?

これは国などが決めたというものではなく、ある音響メーカーがそれぞれの都道府県をイメージする音は何かを募集して定めたもので、たとえば北海道では札幌の時計台の音、東京都は上野動物園のジャイアントパンダの鳴き声、京都府は舞妓さんの履き物、ポックリの足音などが選ばれています。変わったところだと、兵庫県の甲子園球場でのボールを打つ音、愛知県のパチンコの音、秋田県の林業の人が扱うチェーンソーの音といったものもあります。それぞれの都道府県の個性が出ていて非常に面白いものとなっています。

自分の住んでいる県の音はどのようなものか、検索して調べてみてはいかがでしょうか?

飛鳥時代に日本にパンダが来ていたのかもという資料がある

おなじみのジャイアントパンダ。日本に初めてやってきたのは1972年で、上野動物園で飼育されていたランランとカンカンということはよく知られていますが、実は今から1300年ほど前の飛鳥時代にすでに中国から日本へパンダが贈られていたという説があります。

これは『日本書紀』に書かれているエピソードで、7世紀頃、当時の中国の女帝であった則天武后(そくてんぶこう)が生きた「羆(ひぐま)」2頭と、「羆の毛皮」70枚を朝廷に献上したそうです。当時、中国ではパンダのことを「羆」と表記していました。そのためこの「羆」がジャイアントパンダにあたるのではないかと言われています。

ただし、この話はあくまで『日本書紀』に書かれているだけであって、歴史的に証明されているわけではありません。当時トナカイなどのことも「羆」と表記されていたり、普通にクマの一種であるヒグマも同様に表記されているため、これらの動物が献上されただけなのかもしれません。

ただ、当時本当にジャイアントパンダが贈られていたのであれば、歴史がひっくり返る大ニュースとなります。