■ドラゴン・トライアングルの恐怖

 そして、ここまで述べてきたような失踪現象が日本周辺でもいくつか発生していることを忘れてはならない。実は、バミューダ・トライアングルと同様に船舶や航空機が不可解な事故に巻き込まれる魔の三角地帯は、日本近海にも存在するのだ。野島崎沖と伊豆諸島、グアム諸島をつないだ、その名も「ドラゴン・トライアングル」である。

 この海域では1952年9月24日、小笠原諸島の明神礁沖で第五海王丸が失踪。船員31人を乗せた船は、失踪するまで好天の穏やかな海を航行していたことが交信記録から判明している。

 1970年2月10日には、日本船籍の「かりふぉるにあ丸」が消息を絶った。さらに、同船を捜索中だったフジテレビのチャーター機「JAL-341」まで同空域で失踪している。その後の調べで、かりふぉるにあ丸は大波で大破したと考えられている。また、JAL-341は犬吠崎の南東54kmで燃料不足に陥り、大東崎東方15kmの海上に着水したと緊急連絡していた。だが、当時の海はかなり荒れていたようで、着水後に海に飲まれた可能性も指摘されるが、本当のところは判明していない。

世界各地で原因不明の失踪を遂げる船舶・航空機たち!怖すぎる事例を徹底まとめ
(画像=ドラゴン・トライアングル 画像は「Wikipedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

 そして1971年7月16日には、海上自衛隊のP2V機が失踪。同機は当初、下総基地で着陸態勢を取っていたが、高度を下げ過ぎて右翼の燃料タンクを破損。その後、洋上にて左翼の燃料タンクも切り離して投下し、銚子方面へと向かった。そして鴨川市の航空自衛隊レーダーサイトにSOSを発した後、忽然と姿を消した。後日、捜索中に海上で同機のエンジンと乗員の遺体が回収されている。

 1971年12月29日には、リベリア船籍のベルグ・イストラ号も消息を絶っている。同船は失踪直前まで「天気は上々、海も静かだ」と連絡している。

 そして近年では2008年初冬、千葉県房総半島野島崎沖で海上自衛隊のイージス艦と漁船が衝突する事故が発生。通常、船同士が接近した場合は、互いに右旋回する決まりになっている。イージス艦の乗務員もこの時、目視で海上をずっと監視していたが、海水温や大気の気温差などに起因する光の屈折、散乱現象が起きた可能性が囁かれている。

 このように、世界各地で船舶や航空機が原因不明の事故や失踪を遂げており、今も人々を恐れさせている。現代科学を以てしても解決できないこれらの謎が、いつの日か解き明かされる日が来るのだろうか?

※当記事は2022年の記事を再編集して掲載しています。

文=中津川昴

提供元・TOCANA

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