多分「平成時代に生まれ育った」という人は、結構これ↑と似たような感覚を持ってる人も多いんじゃないかと思います。

「デフレ」時代は消費者には悪いことじゃないですからね。

たとえそれが「昭和の経済大国の遺産を食い延ばす」ような行為だったとしても、それによって「国民の絆」を必死に守り、「一部の金持ちだけじゃなく”みんな”が一緒にいられるように」頑張ってきた”日本人の集合的無意識”の真心がそこにはあった、みたいな面はあると思います。

それがコロナ後ぐらいからちょっと崩れてきて、円安でさらに崩れてきて…

岸田政権の低支持率は岸田が悪いというより、この「日本国民の集合的無意識の望み」に対して、アベノミクス方式ではもう応えきれなくなってきた事の現れだったと言えるはず。

その先では、ある種の「当たり前の市場主義」をちゃんとやって経済を強くしていきつつ、「協力し合って日本社会を作っているのだ」という幻想の絆が破壊されてしまわないような、そういうチャレンジがこれから求められていると言えるでしょう。

6. 『安保・外交面』における安倍時代の終わりとは?

結構長くなってきましたが、次に「安保・外交面」における安倍時代の終わりという話をしたいんですが…

この記事冒頭でも書いたけど、「立民が安保法制容認になった」っていうのは本当にド直球ストレートで「安倍時代終わったなあ!」って感じありますよね。

僕はこの点においてはリベラル勢力に対して強い怒りがあって、自民党に対して「そんな戦争がしたいのか」とか言うのって、ディープステート陰謀論ぐらい無茶苦茶なこと言ってるのに、左派政治家や左派メディアじゃ当たり前のように大騒ぎしててほんと何考えてるんだ!と思ってました。

そりゃ安倍政権は国会でテキトーな答弁したり色々ゴリ押しなことをしてたかもしれないが、「戦争になるよりマシじゃん」というのが僕の正直な感想だったんで。