さらに、社内資格を取得した社員には、難易度に応じて月々の資格手当が支給されるのも嬉しいポイントです。資格が自己啓発やキャリアアップの指標としても機能していることから、社員のモチベーション向上につながっています。
ーーー社員が資格をゼロから作っていくことなどできるのでしょうか?
渡邉:はい。私は入社2年目のときに、所属する広報チームに関連した資格を作った経験があります。
資格の作成は、本当にゼロから作っていきました。試験内容はもちろん、制限時間の設定や解答用紙の作成など、細かいところまですべて自分で決めていかなければなりません。
初めは、外部の類似資格や関連書籍などを参考にしながら、少しずつ形を作っていきます。その後、先輩や上司に方向性が間違っていないかアドバイスを受けつつ、完成へと近づけていきました。
結果、資格取得に向けて勉強することで、広報のことを体系的に学べる資格を誕生させることができました。
資格を軸にチャレンジへの扉が開く
ーーーなぜ入社2年目にして、みずから資格を作ろうと思ったのでしょうか?
渡邉:入社当時の広報チームは、私含めて3人しかいない比較的新しい部署でした。社内資格制度は当時から存在していたものの、まだ広報に特化した資格がほとんど整備されていない状態だったんですよね。
広報の専門知識やスキルを得るために日々奮闘するなかで、自分が学んだことを教えるような形で反映させれば「まだまだ新人の私でも資格が作れてしまうのでは?」と思ったのがきっかけです。
むしろ、前例がなかったことはラッキーだったかもしれません。とにかく自由な気持ちであれこれ考えられたので、資格を作っているあいだは楽しくて刺激的な時間を送れていたと思います。
ーーーそんな渡邉さんは、社内資格を現在26個取得されているとか。
渡邉:はい、私も積極的に社内資格の取得に挑戦しています。例えば、画像編集ツールの使い方や、情報セキュリティの知識を問われるものなど、広報の知見を高められる資格を取得してきました。