「気付けば、仕事に行かなくて良い理由ばかりを探す自分がいる」

仕事にやりがいが見出せず、消費していくような毎日。会社へ向かう足取りが重くなっている自分にも、なんだか嫌気が差してしまいます。

そんな“明日の仕事が憂うつすぎる”人を作らないため、独自制度を開発し社員のモチベーションを高め続けているのが、菊川工業株式会社です。とくに、社内でオリジナルの資格を作成・取得ができる「社内資格制度」が人気を博しているといいます。

今回は、総務部の広報チームに所属する渡邉 瑞貴さんに、菊川工業が実践している取り組みをお聞きしました。

また、社内資格を26保有している、制度開始以来のトップクラスの記録を持つ渡邉さんが培った“明日の仕事を好きになる”方法についてもインタビューしています。

      インタビュイープロフィール

      渡邉 瑞貴さん

      入社5年目

      菊川工業株式会社 総務部 広報チーム

資格がないなら作ってしまおう

ーーー初めに、社内でも人気といわれている「社内資格制度」が、どのような制度なのかについて教えてください。

渡邉 瑞貴さん(以下、渡邉 ):「社内資格制度」は、業務に必要な知識・スキルの習熟度を認定する目的で作られた菊川工業オリジナルの制度です。社内限定で用意された200以上の資格のなかから、自分にプラスになるものを自由に取得できるのが魅力です。

たとえば、設計技術のような現場で活躍する社員向けのものや、事務職が取得しやすい経理知識などの資格も認定されています。現在、社内資格の取得率は90%を超え、取得件数は1,500にも及ぶほどの盛況ぶりです。

そして、社内資格制度が人気の理由には、“資格を社員みずから作れる”ことが挙げられます。

ーーー社員が資格を作れることについて、詳しく教えてください。

渡邉:社内資格制度は、会社が用意した資格をなぞるだけの制度ではありません。社員みずから資格を作り、それが社内審査で認められれば、正式な資格として登録される仕組みが用意されているのです。