売り方が真逆のユニクロと「しまむら」

 同じく低価格をウリとする大手アパレルチェーン「しまむら」「ワークマン」とユニクロを比較した場合、どのような違いがあるのか。

「『しまむら』の国内店舗数は約1400であり、約800店舗のユニクロとは、まず規模の面で大きな差があります。販売方針にも大きな違いがあります。ユニクロができるだけ在庫切れをなくして商品を積んだ状態を維持しているのに対し、『しまむら』は“売り切れ御免”のスタイルで、一つのアイテムについて各色・各サイズ1点しか置いていないというケースもあります。両者ともに業績は良いので、どちらが正解というわけではありません。

 ユニクロは安価な商品に加えて高機能の比較的高めの商品も揃えているのに対し、『しまむら』『ワークマン』はとにかく低価格重視のため店舗全体でみるとユニクロより安い商品で占められており、ユニクロが高いと感じる人は『しまむら』や『ワークマン』に行くので、客層はそれほど重なってはいないと考えられます」

 小売チェーン関係者はいう。

「ユニクロは相変わらず4点で約1000円のソックス、約600円のTシャツなど、消費者にとって消耗品的な商品を安く提供し続けています。その一方で価格帯が上の高機能商品も扱っており、『高い商品も安い商品も売っている』というのが正しい表現ではないでしょうか」

(文=Business Journal編集部、協力=磯部孝/ファッションビジネス・コンサルタント)

提供元・Business Journal

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