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リッターカーをやめて個性を失った、4代目シャレード
「ワールドミニで世界を創ろう」という創立80周年スローガン
リッターカーをやめて個性を失った、4代目シャレード
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MOBY編集部がAIに聞いた、「30〜50代のクルマ好きが気になる名車」にノミネートされ、少し年配のクルマ好きにとっては懐かしい存在、かつリトルジャイアント的な活躍も記憶されているダイハツ シャレード。
ストーリア以降のトヨタOEM、または共同開発車がほとんどとなった1990年代末期以降とは異なり、2024年現在ではダイハツ最後のオリジナル・コンパクトカーでもありました。
前回は”「成功したのになんでやめちゃったの?」画期的かつ個性的!元祖リッターカーことダイハツ シャレード【推し車】”として歴代モデルを紹介しましたが、リメイク版は各代を紹介、今回はついにリッターカーという「個性」を捨ててしまった4代目です。
「ワールドミニで世界を創ろう」という創立80周年スローガン

1987年(昭和62年)、3代目シャレードが発売された年のダイハツは、創立80周年の企業スローガンとして「ワールドミニで世界を創ろう」と宣言しました。
昔からのヨーロッパや東南アジアなどにとどまらず、対米輸出にも力を入れ始めた時期に開発がスタートした4代目シャレードは、2代目までの「安くてよく走る経済的なリッターカー」から脱却した高品質・高性能路線をさらに推し進めたモデルとなるのが必然でした。
それはシャレードの生産・販売台数にも現れており、2代目までは日本国内販売と海外向け輸出は半々、あるいはやや国内寄りという実績でしたが、3代目では国内だと2代目までほどのヒットとならずに販売が急激に下降したのと逆に、輸出実績を伸ばしています。
そうなると、4代目シャレードは輸出を念頭に置いたコンパクトカーになるのは、ある意味必然だったかもしれませんが、特色だった1リッター3気筒エンジンをガソリン/ディーゼルとも廃止したのは意外でした。