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リッターカーをやめて個性を失った、4代目シャレード
「ワールドミニで世界を創ろう」という創立80周年スローガン

リッターカーをやめて個性を失った、4代目シャレード

リッターカーとしての個性を失って不人気だったものの、「デ・トマソ」は間違いなく名車だった~4代目ダイハツ シャレード~【推し車】
(画像=1993年発売当初の4代目シャレード(3ドア)、2代目よりさらに全長とホイールベースが延長され、1リッターエンジンは廃止された,『MOBY』より 引用)

MOBY編集部がAIに聞いた、「30〜50代のクルマ好きが気になる名車」にノミネートされ、少し年配のクルマ好きにとっては懐かしい存在、かつリトルジャイアント的な活躍も記憶されているダイハツ シャレード。

ストーリア以降のトヨタOEM、または共同開発車がほとんどとなった1990年代末期以降とは異なり、2024年現在ではダイハツ最後のオリジナル・コンパクトカーでもありました。

前回は”「成功したのになんでやめちゃったの?」画期的かつ個性的!元祖リッターカーことダイハツ シャレード【推し車】”として歴代モデルを紹介しましたが、リメイク版は各代を紹介、今回はついにリッターカーという「個性」を捨ててしまった4代目です。

「ワールドミニで世界を創ろう」という創立80周年スローガン

リッターカーとしての個性を失って不人気だったものの、「デ・トマソ」は間違いなく名車だった~4代目ダイハツ シャレード~【推し車】
(画像=後から追加された1.5リッター版(5ドア)で、シャレードは1.3~1.5リッター級となり、リッターカーとしての格からは完全に離れた、『MOBY』より 引用)

1987年(昭和62年)、3代目シャレードが発売された年のダイハツは、創立80周年の企業スローガンとして「ワールドミニで世界を創ろう」と宣言しました。

昔からのヨーロッパや東南アジアなどにとどまらず、対米輸出にも力を入れ始めた時期に開発がスタートした4代目シャレードは、2代目までの「安くてよく走る経済的なリッターカー」から脱却した高品質・高性能路線をさらに推し進めたモデルとなるのが必然でした。

それはシャレードの生産・販売台数にも現れており、2代目までは日本国内販売と海外向け輸出は半々、あるいはやや国内寄りという実績でしたが、3代目では国内だと2代目までほどのヒットとならずに販売が急激に下降したのと逆に、輸出実績を伸ばしています。

そうなると、4代目シャレードは輸出を念頭に置いたコンパクトカーになるのは、ある意味必然だったかもしれませんが、特色だった1リッター3気筒エンジンをガソリン/ディーゼルとも廃止したのは意外でした。