高速道路の移動では上位の300シリーズに迫る静粛性と低燃費を披露
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試乗したランドクルーザー250 ZXは、本革内装に20インチのアルミホイールを装着する最上級グレードです。
試乗コースは都心からアクアラインを経由して千葉県の撮影ポイントまでほぼ高速道路の往路と、すべて一般道の復路というルートで、移動距離は往路が約60km、復路は約90kmです。
搭載する2.8Lターボディーゼルエンジンは、太いトルクで2.5トン近いボディを簡単に加速させます。
100km/h巡航時のエンジン回転数は約1,500rpm。風切り音やロードノイズもしっかりと抑えられて、実用性重視を謳うランドクルーザー250ですが、高速道路の静粛性という部分においてはランドクルーザー300に匹敵する実力を備えています。
先代のランドクルーザープラドの6速ATから8速ATに変わったミッションは、1速と2速がローギア化されて、スムーズな加速性能を発揮する反面、低いギアではエンジン回転数が上がり、ノイズが室内にも届きます。とくに、信号待ちからの発進時などで気になりました。
もう少し、エンジンノイズが抑えられれば、質感はより向上するのでしょうが、それはランクル300を買えば済むハナシなのかもしれません。
また全高が1,935mmと高いランドクルーザー250ですが、コーナリング時の左右の揺れだけでなく、加速・減速時の前後方向の揺れも抑えてくれます。乗り心地はとてもソフトで疲れにくいと感じました。
足もとに装着されるダンロップのSUV用タイヤ「グラントレックPT22(265/60R20)」は、は、低燃費性能、耐摩耗性能に優れた新トレッドゴムを採用することでオンロード、オフロードを問わず「LAND CRUISER 250」の高いパフォーマンスを発揮する性能を実現しています。
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燃費は、ほぼ高速移動の往路が14.2km/Lと、カタログに記載されたWLTCモード(高速道路モード)の12.6km/Lよりも優れた数値。
いっぽう約3時間かけて移動した復路の一般道では、約11.0km/Lとカタログ通りの数値をマークしました。
余談ですが、都内に入るまでの一般道での燃費は12.9km/Lという数値だったので、信号が多く渋滞の起きやすい条件では燃費が悪化しやすいのかもしれません。
いっぽう高速移動は、レーダークルーズコントロールなどを使うことでより良い燃費が叩き出せそうです。