個人事業主の稼ぎはGDPとなりますが、その分配となる所得は雇用者報酬ではなく混合所得となります。経済統計上も、雇用者と分けて扱われる存在ですので、その割合の大小も統計結果に影響を与えますね。

特に労働分配率を計算する際には、雇用者報酬を単にGDPで割って計算してし まうと、分母のGDPに個人事業主の稼いだ付加価値を含めて評価してしまう事になります。

GDPから家計の営業余剰・混合所得を除いた、雇用者による付加価値を計算して用いるなどの工夫が必要と思われます。

大変興味深い統計データと思いますので、また情報が更新されたら最新データとして共有していきます。

皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2024年10月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。