研究者たちはリボソームなどの現在の地球生命において翻訳機を担う存在も、原始的なRNAとタンパク質の相互作用が積み重なって形成されたと述べています。
もしかしたら未来の生物の教科書では、RNAワールド仮説に続いて「アミノ酸の重合は酵素なしにRNAだけで起こる」という一文が付け加えられているかもしれませんね。
※この記事は2022年5月公開のものを再掲載しています。
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参考文献
The origin of life: a paradigm shift
https://www.lmu.de/en/newsroom/news-overview/news/the-origin-of-life-a-paradigm-shift.html
元論文
A prebiotically plausible scenario of an RNA–peptide world
https://www.nature.com/articles/s41586-022-04676-3
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。