じつは大きく異なる2列目、3列目のシートアレンジ
室内は、両モデルともに2列目がキャプテンシートになる7人乗りと、ベンチシートの8人乗りが設定されていました。
8人乗りがマストである場合、ノアのハイブリッド、セレナのe-POWERは7人乗りのみですので候補から外れます。ただし、セレナはS-HYBRIDであれば8人乗りが選択できます。
8人乗りのベンチシートは、乗車定員の多さのほかにも2列目と3列目をフラットにした際に、段差のすくない広い空間が現れるという利点もあります。
またノアであれば2列目のベンチシートは580mmのロングスライドにくわえて、6:4分割でチップアップもできるため、荷室長をより稼げるほか、サードシートへのアクセスも容易になります。
いっぽうセレナは、S-HYBRIDとガソリン車に「スマートマルチセンターシート」を標準化。
幅の狭い中央席を1列目にも2列目にも移動させることができます。1列目にセットすれば2-3列目間のウォークスルーが可能で、2列目にセットすれば3人掛けになります。
主力の7人乗りは、ノアの場合は、2列目の前後ロングスライド(810mm)に加えて、横方向のスライドも可能です。キャプテンシートにもベンチシートにも早変わりします。
さらに、3列目を跳ね上げて2列目を最後端にすれば、リムジンのような広大な足元スペースが出現。サードシートの格納性もセレナを上回る印象で、軽い力でほぼワンタッチで跳ね上げることができます。
セレナの7人乗りも2列目の横スライドが可能で、前後スライドは690mmです。
また「Vセレクション」などにサードシートのスライド機構をタイプ別設定。3列目を跳ね上げなくても荷室奥行きの拡大が容易にできるのが美点です。