ハメネイ師を含むイラン指導者は冷静になるべき時だ。さもなければ、バンカーバスターGBU-72の洗礼を受けることにもなる。イスラエルのネタニヤフ首相は1日、「われわれを攻撃する者に対しては、われわれは必ずその代償を支払わせる」と表明している。同首相の発言は単なる強がりの言葉ではない。穿った見解をすれば、イランの攻撃を受けたイスラエル側は「報復」という名目でイランの核関連施設を破壊できる絶好のチャンスを得たのだ。
ペルシャの王クロス王は捕囚していたユダヤ民族を解放し、エルサレムに帰還させた。現在のユダヤ民族、強いてはイスラエル国家が存在できているのは歴史的に見てそのクロス王の英断があったからだ。クロス王の夢に現れた神がユダヤ民族のエルサレム帰還を促したのだ。ユダヤ教もイスラム教もアブラハム・ファミリーだ。イランとイスラエル両国は常に宿敵関係だったわけではないのだ。今こそクロス王に現れた神の声を聞くべきだ。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年10月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。