■ディビス少年が交信した異星人キアの物語
このディビス元上等兵は、10代の頃からニューヨークのアレックス・メルクリンガー学校で開催されていたシルバー・マインド・コントロールを受講し、活発な想像力を通じて自己催眠術のテクニックを習得している。
彼はトランス状態でキアという名の緑色の肌をして、黄色の衣を着たエイリアンの女性と会っている。その際、彼女はディビスに彼らの星の話をしていたようだ。キアは地球から45光年離れた恒星系の惑星から地球へ宇宙船でやって来たことがあるが、別の人類に破壊されたとしている。
彼女の種族キアシオンは惑星同盟が人類を助ける為に地球へ向かっていたテレパス(テレパシー能力者)だったようだ。彼らは1992年後半までに到着する予定だったが、キオシアン文明の持つ母船には通常一隻あたり3,000人を収容し、計5機の船団に縮小されていたという。残念ながら彼女の夫は殺害されたため、彼女は息子と二人でこの小さな艦隊の司令官になり、彼女は3機を指揮し、残りの2機は成長した息子が指揮することになった。そしてこの通信を通じて、ヴァンス・デイビスの精神的な守護者になっていったようだ。