今季も鹿島でここまで29試合に出場している樋口。しかし、昨年と比較すると途中出場が増えプレータイムは短くなっている。そうした面も含め、今の鳥栖が求める要素を多く持つOB選手として、ファンやサポーターがその存在を最も欲するうちの1人ではないだろうか。


飯野七聖 写真:Getty Images

飯野七聖(ヴィッセル神戸)

2021年にザスパクサツ群馬から鳥栖へ加入したMF飯野七聖。惜しみなく上下動を繰り返す運動量と縦への推進力を大きな武器とし、質の高いクロスで鳥栖時代にも多くのチャンスを演出してきた。2022シーズン途中にヴィッセル神戸へと移籍するまで、2シーズンでリーグ戦1ゴール4アシストの数字を残している。

神戸移籍後は度重なる怪我に悩まされることもあったが、出場すれば短い時間であってもその突破力とスピードが健在であることを示している。また、右サイドであればサイドバックから前列のウイングまでこなし、攻守両面でチームに貢献できることは鳥栖のファンやサポーターも周知の事実だろう。

鳥栖は今季開幕前にFW岩崎悠人、今夏にはMF長沼洋一やMF菊地泰智といった起用される頻度に差はあるものの昨年から右サイドで出場のあった選手をいずれも失っている。飯野は今季の神戸で第20節以降ほぼすべての試合でスタメンあるいはベンチ入りを果たしているが、出場時間は決して長くない。主力の流出と飯野の現状を考えれば、今まさに鳥栖にいればと願うファンやサポーターが多くても不思議はない。

宮代大聖 写真:Getty Images

宮代大聖(ヴィッセル神戸)

2022シーズン、川崎フロンターレからの期限付き移籍で鳥栖に所属していたFW宮代大聖。わずか1シーズンのみの在籍であったが、貢献度は間違いなくその年のチームの中で1,2を争うものであったと言えよう。挙げたゴール数「8」はチームトップの数字であり、前年の2021シーズン徳島ヴォルティスでも同僚だったFW垣田裕暉とともに大いに前線を盛り立てていた。