次に干された反主流派、つまり自民党内の安倍派を含む保守派は選挙にどう立ち向かうのでしょうか?私の最大の関心は図体が大きい自民党は常に主流派と反主流派がぶつかり、選挙になると裏切りが生まれ議員は政党政治の傘の下、議員バッチに固執する姿が見えてしまうことです。

政党政治において議員になるということはどういうことか、私から言わせればメガバンクに就職するのか、地銀なのか、はたまたノンバンクなのか、という比喩が一番的を得ているのではないかと思うのです。メガバンク=自民党議員になればいつかは大臣になれるチャンスが大いにあります。地銀=主要な野党であれば国会質問ぐらいで存在感をアピールすることもできますが、絶対に乗り越えられないハードルがあります。議員を1-2名抱える弱小政党はノンバンク、つまりその影響力ほほとんど皆無であります。名古屋市市長の川村氏が日本保守党で参戦するようですので第二地銀レベルまで上げられるかが勝負だと思います。

もちろん、議員に立候補する人たちはそれぞれ熱い気持ちをお持ちですが、結局政党政治とは枠組みから外れることが許されないのです。企業に入るとその企業のカラーに染まり、その会社のマニュアル通りに動くのと同じです。自民党の反主流派はまさに出向を命じられたようなもので頭数はいれど全体のチカラにはならない、そんな組織形態にあるのです。私から言わせればムダ。タイム パフォーマンス(タイパ)ならぬポリティカル パフォーマンス(ポリパ)が不十分ということです。

ところで今回の菅VS麻生の力関係は極めて明白な対立軸を作ったように感じます。その中で菅氏が副総理になるのは自然の成り行きだとしても、どう見ても菅氏は健康状態がおかしいと思います。しゃべり方にもシャープさが消え、表情も明後日な感じでものすごく歳をとったようです。バイデン大統領よりひどいと思います。大手メディアは絶対に書かないですが、急速に悪化した感じから何か裏があると思わざるを得ないです。副首相が務まるのか、個人的には疑問を持ちます。