■「集団ヒステリー」説

 学校の集団ヒステリーは、他にも記録が残されている。1639年、フランスのリールの女子校で「悪魔に関係した集団ヒステリー」が発生した。そこでは、校長が悪魔の飛び回る姿を目撃し、また生徒50人が魔術を行っていたことを告白した。また数年前に、マレーシアの学校でも、集団悪魔憑き騒動が立て続けに起きた記録がある。

「重度の心因性疾患」を研究しているアメリカの社会学者、ロバート・バーソロミューは、それらの騒動が厳格すぎる規律を持つ学校で起こったことを指摘し、あまりにも厳しい締め付けは生徒を不安定な精神状態にすると指摘する。

 英ロンドン大学のクリストファー・フレンチ教授は、「悪魔憑きは、戦略的に使用すると特定の利点がある」と述べる。それは無力な人々が、自分が置かれた人生について間接的に抗議し、通常の状況下では許されない行動を取ることを可能にするという。

恐怖の集団ヒステリー!マイアミの学校で生徒が次々と飛び降り…「米教育史上で最も奇妙な事件」の深すぎる闇
(画像=1890年頃に作られたオリジナルのウィジャボード By Elijah Bond (1847–1921) and Charles Kennard (1856–1925) – Museum of Talking Boards, Public Domain, Link,『TOCANA』より 引用)

 また悪魔憑きを研究するインドの臨床心理学教授は、多くの悪魔憑きは「社会的に無視された」グループで起きやすいという。マイアミの学生は、「潜在意識レベルで、彼らを抑圧した学校側に反抗、または抗議していた」と彼は述べている。

 はたして、この「学校で起きた最も奇妙な事件」は、交霊術のなせる業だったのか、心理学者たちの見解通り「抑圧された潜在意識」のなせる業だったのか、真実は謎である。しかし確かにその時、この学校には不穏で、禍々しい「何か」が存在していたことは間違いない。

提供元・TOCANA

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