アフリカにおいて精密農業は、農業用水として使用できる水資源が限られている乾燥地で水使用量を抑えて灌漑を行ったり、資金力に乏しく肥料や農薬の購入量が限られている小規模農家が無駄のない散布を行ったりするうえで特にニーズがあるだろう。

アフリカにおける農業の主な担い手である小規模農家に利用してもらうには、農産物の売買マッチングや農業保険といった農家が必要とする他機能と組み合わせたり、肥料や農薬を割引で購入できるといった理解しやすいメリットを提示することが有効かもしれない。

文・藤原梓(アフリカビジネスパートナーズ)

参考
アフリカ農業に関する13の基礎情報
アフリカ業界地図:ケニアの農産物バリューチェーンの概要
週刊アフリカビジネスヘッドラインニュース427号(2020年12月21日号)
週刊アフリカビジネスヘッドラインニュース434号(2021年2月22日号)
週刊アフリカビジネススヘッドラインニュース588号(2022年3月21日号)
週刊アフリカビジネス707号(2024年8月5日号)

≪アフリカビジネスパートナーズ プロフィール≫

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アフリカビジネスに特化したコンサルティングファーム。2012年設立。ケニアや南アフリカに現地法人を持ち、アフリカ40か国で新規事業立ち上げや事業拡大、スタートアップ投資に関する支援を提供。スタートアップ関連では、日本企業やCVCに対する有望スタートアップの紹介や、出資の際のデューデリジェンスを中立的な立場から提供している。2022年にはアフリカのスタートアップの調達金額やビジネスモデルを紹介した「スタートアップ白書」を発行。毎週「週刊アフリカビジネス」をメールで配信し、スタートアップの動きを日本語で提供している。