みなさんは「ペストマスク」というものをご存知でしょうか?
ガスマスクとは違い、かなり異様な形をしたマスクで禍々しさのようなものすら感じるデザインが特徴です。
そもそもこのペストマスクはどのような目的で開発され、どのように使われていたのでしょうか?そこで、ここでは感染症として猛威を振るったペストと併せてご紹介します。
目次
・ペストマスクとは?
・ペスト医師たちが付けていたマスク
・ペスト医師
・ペストの大流行
・ペスト医師は通常の医師ではない
・ペストマスクの使い方
・瘴気を防ぐ
・まとめ
ペストマスクとは?
ペストマスクとは文字通り、ペストを治療する際に感染を防ぐ目的で開発された、くちばしのような形状をしたマスクのことです。
ここからはまずペストマスクとは何なのかについて説明します。
ペスト医師たちが付けていたマスク
かつてヨーロッパを中心に何世紀にもわたって何度も大流行したのが、ペストと呼ばれる感染症でした。
このペストは非常に感染力が強く、瞬く間に世界中に蔓延してしまいました。そのペスト患者を専門的に治療していたのがペスト医師でした。
しかし、感染力が桁違いのペストを治療するにあたっては、普通のマスクではまず対応できません。そんな医師たちの命を守るために開発されたのが、ペストマスクだったです。
鳥のくちばしのような特殊な形状をしており、その異様な見た目は現代でも映画やゲームなどに登場することがあるほどです。