皮肉の効いたカード、都市伝説、陰謀論が多い

——今回は412種のカードが入っているということですが、予言めいたカード以外だと、他にはどのようなカードがあるのでしょうか。

宇佐:予言めいたカード以外だと、皮肉が効いているカードや、トレンドを読んでいるようなカードが多いですね。例えば、ダン・クエールというアメリカの政治家が描かれているカードでは、ポテトのスペルを書くことができないといったように、政治家を小馬鹿にしているようなものも多いです。

イルミナティカードはガチで未来を予言しているのか?その正体とは…伝説の陰謀論カードゲームの謎に迫る!気になるカードも紹介
(画像=政治家を小馬鹿に…いや、はっきりと確実に馬鹿にしている,『TOCANA』より 引用)

——なるほど、日本でいうところの麻生太郎を描いて「未曽有(みぞうゆう)」と言わせるみたいなことですね。

宇佐:まさにそんな感じですね。その時代のトレンドを皮肉めいて描いているものが多いです。他にはアメリカに古くから伝わる都市伝説、例えば下水道のワニに関連する「アルビノ・アリゲーター」というカードのように、THE都市伝説といったカードも多いです。最近でも信じている人が多い地球平面説のカードもあったりと、古くからある都市伝説、陰謀論はやはり多く描かれていますね。アメリカでは陰謀論が好きな人は結構多くて、その人達がクスッと笑えるようなものが多いかもしれません。

——聞き慣れないフノードという言葉と少し不気味な絵が描かれている、他のカードとは明らかに雰囲気の違う不気味なカードがありますが、フノードとは何なのでしょうか。

宇佐:フノードとはこのカードゲームが作られるきっかけとなった小説「イルミナトゥス!トリロジー」に登場する言葉で、言葉の意味としては「訳のわからないものだけど、人々に大きな影響を与えるもの」といった内容で定義されています。カードにはプロビデンスの目のようなもの、そしてスマイルマークの口が描かれていて、かなり怪しい雰囲気のあるカードですね。

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(画像=闇を感じるカードだ,『TOCANA』より 引用)

——絵がクローズアップされることが多いですが文字の部分にも何か予言めいたキーワードありそうですよね。

宇佐:描かれている男が小泉進次郎に似ているとも言われる「懸念」というカードには、「組織のリーダーは、人生が退屈で無意味だと気づく」と意味深な言葉が書かれていたりします。そういった言葉から連想してカードの意味を考えるのも楽しいですが、やはり描かれている絵の中から小さなヒントを見つけ出すのが一番乙な楽しみ方かなと思います。

——カードを見ているだけで色々なことを連想して時間が経つのを忘れてしまいますね。あと気になっているのが、度々話題になる「もうおしまいだ」というカードは壊滅した横浜が描かれているのでしょうか?

宇佐:これがGOALカードというのがなんとも怖いのですが、確かに奥の三日月型の建物がインターコンチっぽく見えるので横浜にも見えますね。このカードや「複合災害」というカードは日本が舞台になっているとも言われています。「複合災害」は銀座和光の時計が描かれているとも言われていますし、オリンピックカラーの人たちが描かれているのも悩ましいところですね。ロンドンのビッグベンとも言われていますが、オリンピックが開催される都市をあえて何処とでも捉えられるように描かれているとしたら、それはそれですごいですよね。

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(画像=左の男は小泉進次郎なのか・・・? 日本が舞台と思われるカードも何枚か存在する ,『TOCANA』より 引用)
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(画像=銀座かロンドンか…恐ろしいテーマの割には描かれている人物が笑っているように見えるのが気になる,『TOCANA』より 引用)