死刑制度。これは一言では語りつくせない内容ですが一言だけ。世界で死刑制度が減ってきているのは事実で今でも残っているのは世界地図で見るとアジアから中東、アフリカにかけての一帯とアメリカのみと言ってよいでしょう。しかし、その言葉通りに取るのもどうかと思います。
例えばロシアは「事実上廃止」となっていますが、あれだけ暗殺が繰り返される国で死刑がないと胸を張れるのでしょうか?あるいは欧米では事件があった際、犯人を狙撃し殺害してしまいます。日本では例えば京アニ事件の青葉死刑囚は瀕死の重傷を負った後、救命を行い裁判にて正当な手続きを経て死刑判決となっています。どちらが良いのかという議論はあるでしょう。
日本では歴史的に長年「死をもって責任を取る」という習慣があったことが死刑制度が残る背景のひとつであるかと思います。また法務大臣がなかなかな死刑執行のハンコをつけないということも話題になります。極めて難しい判断ですが、BBCが指摘する「日本はいまだに死刑制度が残っている野蛮な国」と言わんばかりのトーンは偏向報道だろうと考えます。死に対する考え方は宗教的背景を含め、ひとくくりにできるものではないと考えています。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年9月27日の記事より転載させていただきました。