チームトップの10ゴールを記録しているが、得点のみならず前節で見せたヒールでのラストパスやポストプレーも難なくこなし好調を維持している北川は、清水の攻撃の要だ。秋葉忠宏監督の直々の指名によって主将を務める今シーズンはエースとしての自覚も芽生え、ユース出身選手としての鑑となっている。1トップでも2トップでも自らの役割に徹し、結果を残し続けている。彼のプレーが清水の勝敗を大きく左右することは間違いないといえよう。
横浜FC:FW伊藤翔
中京大中京高卒業後、フランス、リーグ・アンのグルノーブル・フット38(現2部)でプロキャリアをスタートさせたFW伊藤翔も36歳となり、ベテランの域に達しつつある。リーグ後半戦は“ジョーカー起用”が多いものの、得点数はチームトップの7ゴール。前回対戦でも古巣相手にダメ押しゴールを決めている。豊富な経験と冷静な判断力がチームに勢いをもたらし、守備陣との駆け引きやセットプレーでのポジショニングも非常に効果的で、持ち前のスピードも健在だ。先発でも途中出場でも自らのタスクを理解し実行する力に衰えは見られず、相手にとっては怖い存在だ。