■施設から見た保護犬、どんな存在?
今回の記事化に当たり、愛犬・ちるを迎えたPetfeliceに、保護犬たちの実態について話を聞いてみた。
ちるが同施設に引き取られた経緯について、Petfelice担当者は「以前より保護依頼を受けていたブリーダーさんより『繁殖を引退させる』とのことで、お預かりいたしました」と説明する。
「保護犬」と聞いて「捨て犬」を連想する人が多いと思うが、こうしたブリーダー経由でやって来る保護犬も少なくないのだ。
保護犬時代のちるについて、担当者は「こちらで生活しているちるさんはとても怖がりで、お散歩が苦手でした。首輪とリードをつけるとワニがローリング(デスロール)するときのような動きを見せ、全く歩きませんでした」「知らない人も苦手で怒る、逃げる…。鼻ぺちゃな犬種も苦手なようで、よく怒っていました」と振り返る。
なお、現在も「散歩で行きたくない道は歩かない」という頑固な一面は変わっておらず、たびたび「拒否柴」ならぬ「拒否ックス」を発動させている。鼻ぺちゃ犬種もまだ苦手だが、最近は徐々に慣れてきたような気も…する。
担当者はさらに、保護犬に見られやすい行動傾向として「お散歩が苦手な子が多く、首輪やリードをつけると固まってしまったり、お外を怖がる子が多いように思います」「ちるさんほどのようなテンパった動きをする子はあまり多くはないですが、散歩慣れしていない子は多いです」とも補足していた。