■「紀」と「文」にそんな由来があったのか…

(画像=『Sirabee』より引用)
調査の結果、紀文を「きぶん」と読むのは全体の84.4%、「のりふみ」と読むのは13.9%と判明した。X投票の僅差がまるでウソのような、圧倒的大差である。

(画像=『Sirabee』より引用)
…しかし性年代別の回答結果を見ると、男女共に10〜30代は他の年代と比べて「のりふみ」派が多いことに気づく。男性に至っては3割以上が「のりふみ」と回答しており、やす子と同世代はガチで「のりふみ」と認識している人も多そうだ。
さて、そもそも「紀文」の2文字のルーツは、どこにあるのだろうか?
社名の由来を説明するに当たり、紀文の担当者は「当社は1938年(昭和13年)に『山形屋米』」というお米屋さんとして創業しましたが、戦時中の販売規制の影響を受け、取り扱う商品を変更し、1940年(昭和15年)に『紀伊国屋果物店』という果物屋さんを開きました」と、80年以上前のエピソードについて触れる。
当時、消費者からは「紀伊国屋さん」の呼び名で親しまれていたが、創業者には「さん付けでなく、もっと親しみやすく呼ばれたい」という思いがあったそう。そこで紀伊国屋の「紀」の字と、妻・文子の「文」の字をとり、名前を「紀文」に改めたのだ。

(画像=『Sirabee』より引用)
その後の歴史について、紀文の担当者は「果物も販売規制がかかってしまい、1941年(昭和16年)には海産物の卸売に着手、1947年(昭和22年)に魚肉練り製品の製造を開始し、現在に至ります」と説明している。

(画像=『Sirabee』より引用)
「のりふみ」とも読めるため、紀文の社名に男性的なイメージを抱いていた人も少なくないと思うが、そのルーツは女性の名前にあったのだ。