また、お金の余裕、時間の余裕がないとどうしても気持ちは殺伐としてくる。そこで生活習慣を見直して、常にお金の心配をする原因となっているムダな出費や見栄の出費などをなくしてしまう。時間がないなら職場のすぐ近くに引っ越したり、ゆったりとした職場に転職してしまうのだ。

人間の意識の力はあまりにも弱いので、怒らないように意識するくらいでは無理だ。まずは環境を見直すべきである。

対策2. コミュニケーションを学ぶ

すぐにカチンと来てしまう人のほとんどは、コミュニケーションの知識がない。「いや、カチンとくる言い方をする相手が悪いのだ」と思うかも知れないが、コミュニケーションの知識とはまさしくどういわれるかわからない相手の話し方を柔和に受け止める技術でもあるのだ。

自分はコミュニケーションや心理学を学んだことで得た知見は、「ほとんどの言い争いは内容ではなく、伝え方の不備で起きている」ということである。つまり、相手に悪意なんてなく、ただただ言い方が下手でカチンと来ているのだ。しかし、それはお互い様である。誰しも、完璧に言い方に配慮できている人はいない。強い言い方などしていない、という人自身も遠慮しすぎて遠回しで何がいいたいかわからず、相手のイラつきを誘っていることも少なくない。自分自身の伝え方は改善し、相手の伝え方の不得手には寛容になるために、コミュニケーションを学ぶべきである。

「ああ、相手は角が立たない言い方を知らないだけなのだな。まあ自分もいい方が完全でないのでお互い様だ」と思えばそこまで腹も立たない。

対策3. 信用しても期待しない

相手に腹を立てるのは相手に「こうしてほしかったのに」「こういう言い方をしてほしいのに」と期待し過ぎである。誰しもその段階は通るものだが、世の中は自分と同じ人間はいないので20代で依存的なメンタルを卒業してしまう方がいい。

「期待するな」などというと、人間的に冷たい、覚めていると思われてしまうかもしれない。だが、信用と尊重はすることは忘れるべきではない。相手を一人の人間として尊重をするし、話も聞くし、信用して仕事はお願いする。だが、結果や態度は自分の思う通りにはいかないのでありのまま受け取るという考えだ。