黒坂岳央です。

世の中には湯を沸かしたようにすぐに頭に来てしまう人がいる。何を隠そう、かつての自分だ。相手の言葉尻でカッとなって瞬間湯沸かし器のように頭が湧いたり、「あなたのすぐ感情的になるところ、なんとかならないの!?」と仕事で叱られた事もあった。感情的になると仕事で確実に損をしてしまうので、治療したいがどうしていいかわからず困っている人もいるだろう。

しかし、現在は心理学やアンガーマネジメントを学び、ビジネスで様々な経験を経て今は本当にまったく怒らなくなった。もちろん、相手から不義理な対応をされれば気持ちの良い感情にはならないが、それで声を荒げたり、怒りに任せて相手を打ち負かそうなどとは思わず、あくまで冷静に対処できる。

だが人間の感情の伝達速度は理性より圧倒的に早いので意識だけでは変えられない。小手先のテクニックではダメなのだ。ではどうやって自分は克服したのか?そのエッセンスを取り上げたい。

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対策1. 気持ちの余裕を持つ

いかなるテクニックよりも有効なのが、余裕を持つことである。すぐ感情的になる人の特徴として、常にパツパツで余裕がないということがあげられる。

余裕とは時間的、経済的、精神的な意味だ。たとえば筆者のかつての上司がそうで、彼は平日の殺人的に忙しいスケジュールで仕事をしている時はドカドカ雷を落としてきたのだが、休日出勤の時は怒らずに優しく教えてくれた。一つには時間の余裕が彼を怒りから遠ざけたのだろう。

つまり、すぐ感情的になる人はそもそも自分が置かれた環境を見直すべきである。すぐできるのは睡眠や休憩を取ることだ。疲れていたら怒りっぽくなるのでしっかりと夜寝るようにする。「忙しくて難しい」と反発したくなる人も、寝る前はスマホで夜ふかしをしているものなので休息は仕事と捉えて遊びたくても睡眠を優先するべきだ。おすすめは時間になったら自動電源オフになる設定をすることだろう。