世界最強の男大会『ワールド・ストロンゲストマン』は、毎年開催されている世界一の力自慢を決める祭典です。
この大会では、出場者がさまざまな力仕事や重量挙げの種目に挑戦し、最も卓越したパフォーマンスを披露した選手が「世界最強の男」として称えられます。
言うまでもなく、筋肉は、重い物を持ち上げたり引っ張ったりする力の源になるため、この大会に出場する力自慢たちは、常人を超えた筋肉量を持っています。
今回、イギリスのラフバラー大学(Loughborough University)の研究グループが、世界最強の男、エディ・ホール氏(イギリス)の下半身の筋肉量の計測データを発表しました。
当時、デッドリフトの世界記録(500kg)を保持していた彼の測定結果は、人間が鍛えることの可能性を示してくれています。
この記事では、今回の研究結果と彼のYouTubeチャンネルで語られていることなどをもとに、彼のスゴさに迫ります。
本研究結果は、『Journal of Applied Physiology』に9月23日付で最終版が公開されています。
目次
- 世界一の怪力男・エディ・ホール氏
- 骨盤や大腿骨を安定させる筋肉の発達がスゴい
世界一の怪力男・エディ・ホール氏
エディ・ホール氏は、ワールド・ストロンゲストマンでチャンピオンに輝いた経験を持つ、正真正銘の世界一の力持ちです。
彼はその大会以外にも、イギリス最強の男を決める大会でも5度優勝、デッドリフトの世界チャンピオンにも2度輝くなどの実績を持ち、現在では、YouTubeチャンネル『Eddie Hall The Beast』の登録者が300万人を超える人気ユーチューバーという側面も持っています。
今回、研究グループは、イギリス最強の男を決める大会で優勝した時から半年後に計測した彼の筋肉データを公表しました。