初対面でとっつきづらい印象を持つ人は、性格がとっつきづらいのではなく印象がとっつきづらいことがほとんどだ。挨拶をしてもボソッと返すか、そもそもチラ見するだけで挨拶を返さない。表情は常に深刻そうにしている。これでは人が寄り付かないだろう。
特に中高年になると若い頃以上に気をつけて、表情と声は明るくした方がいい。無表情は「不機嫌そう」になるし、声が小さいと「怒っている」という印象を与える。つまり年を取ることでマイナスがより、強いマイナスになる。自分は中年男性というステータスなので、黙ってムスッとしていると「得体が知れない怖い人」という印象になりかねないので、できるだけ気をつけて明るく努めるようにしている。
やることは簡単である。会話は笑顔で、元気よく挨拶するだけだ。それだけで相手はすぐに警戒心を解いてくれる。
3. 嫌われる勇気を持つ初対面の会話が苦手な人は「嫌われたくない。陰口を言われたくない」と過剰に恐れすぎていることで、人と会うのが億劫なのである。誰よりも自分自身がそうだったのでよく分かる。
しかし、それは最初からスパッと諦めた方がいいい。どう振る舞っても1割から好かれ、1割から嫌われ、8割は自分に無関心という法則を覆すことは不可能である。迷惑行為を慎み、常識的に行動して堂々とすればいい。下手をするとそうしたビクビクと及び腰になっている姿が、相手のイライラを買うこともある。
筆者はネットでポジションを取って自分の意見を発信しているので、しっかり嫌われてきた。ときには心無い声ももらう。しかし、だからといって嫌われて辛いなどとはまったく思わない。人間には慣れる力がある。要するに「嫌われ慣れ」するのだ。
人間が生きている以上、一定数から嫌われるのはどうしようもない。絶対に誰にも嫌われたくなければ、ネットの発信などやめて、誰にも関わらずに自給自足で家に引きこもるしかない。だがそんなことは現実的ではないし、人生は楽しくない。1割に嫌われても気にせず、1割好きでいてくれる人と楽しく付き合えばいいのだ。いや、むしろ自分とはまったく合わない気質の人からは明確に好かれてはいけない。