この結果から、DBBのニューロン全体は、空腹による摂食と快楽目的の摂食のバランスを保つうえで重要な役割を果たしていると分かります。
マウスたちは、DBBのニューロンが正しく働くことで、食べなさすぎと食べ過ぎの両方を避け、健康を保つことができていたのです。
そしてチームは今回の研究から、「マウスの脳回路の一部の機能障害が、肥満の発症と関係している」と結論付けました。
またこの発見は、私たち人間が肥満に対処するための新たな道を切り開くかもしれません。
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参考文献
Scientists uncover brain circuit that balances eating for necessity and eating for pleasure
https://www.psypost.org/scientists-uncover-brain-circuit-that-balances-eating-for-necessity-and-eating-for-pleasure/
元論文
Distinct basal forebrain-originated neural circuits promote homoeostatic feeding and suppress hedonic feeding in male mice
https://doi.org/10.1038/s42255-024-01099-4
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部