日々の生活の中で、最も身近な事故のひとつといえるのが交通事故。交通ルールを遵守するのは勿論だが、「いくら注意しすぎても、し過ぎるということはない」という言葉が示すように、不慮の事故はどうしても起こってしまうのが実情である。
ツイッター上では以前、駐車場で発生した「夏場ゆえの悲劇」が話題となっていたのをご存知だろうか。
■車の下に潜んでいたのは…
注目を集めていたのは、ツイッターユーザー・ゆきちさんが投稿した一件のツイート。
投稿には一枚の写真が添えられており、後ろ脚に包帯を、首周りにエリザベスカラーを付けられた猫が、ケージの中で弱々しく横たわっている様子が確認できる。
一体何が起こったのかとツイート本文を見ると、そこには「今日お昼、いつも通り駐車場から車を出そうとしたら、車の下に野良猫さんが居ることに気づかず轢いてしまった。たぶん暑さしのぎでいたんだと思いますが、まさかいるとは思わず、急いで病院へ行き両足骨折と診断されました」と、ことの経緯が綴られていたのだ。
ツイートは「冬にボンネットバンバンは気をつけていたけど、まさか下に…罪悪感しかない早く良くなって」と、大いに心を痛めていることが伝わってくる一文で締めくくられていた。
■「親切な人で本当に良かった」
こちらのショッキング且つ、車を利用している人間であれば「誰しもに起こり得る」光景は多くの人々に衝撃を与えており、件のツイートは投稿からわずか数日で2,000件近くものRTを記録するほど話題に。
他のツイッターユーザーからは「職場の駐車場でも野良猫が休んでるのをよく見かけるので、他人事じゃないな」「エンジンかければ逃げ出すとは限らないのか…」「流石にコレは想定外」「考えただけで怖すぎる」といった驚きの声のほか、「この事故は仕方ないと思います。動物病院へ連れて行ってくれる優しい方だったのが不幸中の幸い」「ツイ主さんが親切な方で、本当に良かった」など、ゆきちさんの行動に対する称賛の声が多数寄せられていたのだ。
そこで今回は、夏場に猫が車の下に潜んでいる危険性や、我われ人間にとって身近な生き物である犬や猫がいかに暑さを苦手としているのかについて、公益社団法人「日本動物病院協会」(JAHA)に詳しい話を聞いてみることに。すると予想だにしなかった過酷な事実が、次々と明らかになったのだった…。