バルサ・アトレティックの指揮官を務めるアルベルト・サンチェス監督は、中国(北京BSU/2018-2019/シニアコーチ)やクウェート(アル・カーディシーヤ/2019-2020/アシスタント)、サウジアラビア(アル・ファトフU20/2020-2021)でも指導経験があり、アジアに造詣が深い。
バルサでは2021年からユースチームを率いて、2022年からバルサ・アトレティックのアシスタントコーチを務め、今年7月監督に就任している。
バルサ・アトレティックを指揮した後にトップチームの監督に就任した例は、グアルディオラ監督(2007-2008バルサB、2008-2012トップチーム)やルイス・エンリケ監督(2008-2011バルサB、2014-2017トップチーム)など、多く見受けられる。
クライフの理想に磨きをかけるバルサ
先述のバルサのトレーニング施設、シウタ・エスポルティバの壁には、ヨハン・クライフ(2016年没)の現役時代と監督時代の肖像と語録も見ることができる。
言わずとしれたサッカー史に残るオランダ代表の伝説的な人物だが、バルサの監督(1988-1996)としてはリーグ4連覇やUEFAチャンピオンズカップ優勝などの実績を残し、現在のバルサの成功につながる礎を築いた。
天才クライフが理想として掲げた「想像力あふれる攻撃的なプレースタイル」に、バルセロナは日々、磨きをかけている。