所属選手は、主に10代後半~20代前半だ。プリメーラ・エキーポ(トップチーム)昇格を念頭に置いて若手選手で構成されているがその多くがプロ契約しており、試合会場に高級車に乗って来る者もいた。主戦場のプリメーラ・フェデラシオンはプロリーグで、一概に比較はできないがレベル感はJ2あたりだろうか。

前半は小雨が降ったが、会場は全席に屋根があり観客は濡れる心配もなく威勢の良い声援を送る。ピッチが濡れており、身体が出来上がっている20代と30代が中心のサモラ選手のフィジカルに弾き飛ばされながらも善戦するバルサ。

11分にサモラ右サイドからの攻撃でキャプテンのカルロス・ラモス、ジョエル・プリエゴとつながりセルジオ・ニエトがシュート。バルサはスペインU19代表GKアンデル・アストララガが右に飛びコーナーキック(CK)に逃れる。そのCKのクロスもアストララガがキャッチした。

34分には、バルサはペナルティエリア外の正面からスペインU19代表FWビクトル・バルベラが右に出すと、DFチャビ・エスパルト(17歳)が右足シュートもゴール右に外れる。

試合は前半0-0で折り返した。


アレクシス・オルメド 写真:Getty Images

後半はバルサの攻撃が輝き始める

日が暮れてきた後半は、照明の輝きが増すにつれてスペースが出来はじめ、次第にシステム【4-1-4-1】のバルサのパスが回るようになる。

62分にペナルティエリア外のやや右側で得たバルサのフリーキック(FK)を、ドイツU18代表MFノア・ダルビッチが素早くリスタートすると、MFルベン・ロペスが右サイド裏に走り込んでボールを受けて折り返す。するとゴール前でドミニカ共和国U23代表オスカル・ウレーニャがトラップし右足で落ち着いてゴール右に決めて先制した(1-0)。

追い上げをはかるサモラは64分に、右CKをホセ・カルロスが頭で合わせるも、わずかにポストの右に外れる。試合終盤にはバルサDFアレクシス・オルメドが、サモラFWピト・カマーチョとペナルティエリア内で交錯し倒すもノーファウルの判定。