Quinten(@microhobbyist)がシェアした投稿
Quinten(@microhobbyist)がシェアした投稿
動画を撮影したのは、アメリカに住むエンジニアのクインテン・ゲルドホフ氏であり、彼も「初めて見ました」と語っています。
動画では、荒ぶる線虫の背中につかまっている小さなクマムシが映っており、まるで暴れ馬にまたがる騎手のようです。
もしくは、ゲルドホフ氏がコメントしているように、「ゲームのボス戦」のイメージに近いかもしれません。
小さなクマムシは、巨大生物に必死にしがみつく主人公のようにも見えますね。
では、このクマムシと線虫の小さな戦いは、どのように発見されたのでしょうか。
ゲルドホフ氏は、アメリカのマサチューセッツ州ウィンスロップの自宅の近くで、この可愛らしいクマムシを見つけました。
彼は自宅近くの歩道から苔を集め、その中から微生物たちを回収。湿らせたスライドガラスの上に載せました。
この中には線虫とクマムシの卵が含まれており、数日後にクマムシが5匹孵化しました。
そこでゲルドホフ氏が顕微鏡を使ってクマムシたちを確認したところ、クマムシの赤ちゃんのうち1匹が、線虫の方向に流れていき、線虫の背中につかまったのです。
彼が使用していた顕微鏡には、ちょうど撮影のためにiPhone 14 Proが接続されており、この珍しい出来事を見逃すことなく録画できました。
この映像に関して、英国南極研究所(BAS)に所属するクマムシの研究者サンドラ・マッキネス氏は、「このような出来事は時に生じるうるものだが、そのタイミングで、記録するためのカメラが手元にあるケースは滅多にない」と述べています。
クマムシの騎乗シーンを撮影できたゲルドホフ氏は、絶妙なタイミングを逃さなかったのです。