また成長に約1年かかるものの、「開花するのは数日間だけ」という事実も再確認できました。
さらに今回は、ラフレシアの花芽の死亡率も調査しました。
その結果、場所によっては8割以上の花芽が開花に至る前に死亡していたとのこと。
ラフレシアは非常に脆弱な植物だったのです。
ポケモンでは「ナゾノクサ → クサイハナ → ラフレシア」と進化させるのは、そこまで難しくありません。
しかし現実のラフレシアのほとんどは、「クサイハナ」止まりで死んでしまうようです。
さて今回の発見により、ラフレシアの生態をより深く理解できました。
今後は、ラフレシアの死亡要因を把握し、「幻の花」をどのように保護できるか考慮していく必要があるでしょう。
※この記事は2022年3月に公開のものを再掲載したものです。
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参考文献
世界最大の花・ラフレシアの新産地とその生態の解明~地域社会による生息域内保全の促進に期待~
https://www.soken.ac.jp/news/7275/
元論文
New locality and bud growth of the world biggest flower, Rafflesia tuan-mudae, in Naha Jaley, Sarawak, Malaysia
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tropics/30/4/30_MS21-14/_article
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。